幻肢

雅人と遥はドライブ中に事故にあい、重傷を負う。雅人は、意識は戻ったが遥と事故の記憶が全くなくなっていた。記憶障害と診断され入院生活が続く。遥のことを思い出せない苦しさと、事故のことを思い出せない恐怖が次第に精神を蝕んでいく。 日増しに精神状態が悪くなる雅人がTMS治療を受けると奇妙なことが起こる。写真で見た遥が目の前に立っているのだ。だが彼女は言葉も発せずただ彼のそばに寄り添っているだけ。 雅人はTMS治療を続けていくうちに遥の記憶を取り戻していき、会話が出来るようになる。そして事故の記憶を取り戻し始め、ついに全てを思い出す。 雅人が見ているの遥は幻なのか。記憶が戻ったとき衝撃の真実が明かされる。