ゴルゴダの丘

ローマ歴786年。ティベリウス帝時代。帝国はパレスチナ迄及んでいた。ガリラヤの領主はヘロデ王。ローマのユダヤ総督はピラトだった。イスラエルの民に自由はないが、聖都エルサレムは栄えていた。広大な神殿、その中の最高法院=議会は聖職者、知識人、貴族、名士で構成されていた。今、大司祭カヤバの下、ある男のことで議会が紛糾していた。 噂の人物ナダレのイエスは、エルサレムに向かっていた。付き従う民衆が増えていく。神殿から見下ろしながら、議員の一人が言う「生意気な青二才め」。 彼は救世主なのか、王なのか?彼の扱いを巡り、大司祭は、そして議会はどうする? また、ローマの総督ピラトはどう動く? 立場の違う人々の色々な思惑を絡ませながら、イエスの運命が決まっていく。

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