雲の上

地方の片田舎にある錆の浮いた赤い屋根の「紅雲院」。この寺の跡取りである男が傷害事件の刑期を終え出所する。数年の時を経て目にする、田舎の小さな変化が、男には取り返しのつかない程大きなものに思えた。それを象徴するかの様に、紅雲院の赤い屋根の改修工事が進んでゆく。