街のあかり

警備会社に夜勤として勤務するコイスティンは、同僚や上司からも気に入られず、黙々と仕事をしている。彼には、友人も愛する人も家族もいない。孤独な彼を気にかける人など誰もいないのだ。彼は夜勤明けにいつも、ホットドッグ屋のアイラの店に立ち寄るだけ。ある日、カフェで休憩するコイスティンの前に、美しい女ミルヤが近づいてきた。コイスティンは、生まれて初めて恋に落ちた。夜、突然ミルヤが仕事場に訪ねてきた。一緒にウィンドショッピングをしようという誘いに断りきれず、夜のショッピングセンターに彼女を連れていく。宝石店の警備に入る時、コイスティンが押したドアの暗証番号をミルヤは見逃さなかった。それがミルヤの罠だとは、全く彼は知らなかったのだ。宝石店の宝石は強奪され、コイスティンは逮捕された。そして、1年の服役が言い渡されたのだった。その間、ホットドッグ屋のアイラから手紙が来たが、彼は読まずに破り捨てた。春になり、出所したコイスティン。レストランの皿洗いとして再出発するのだが、彼にはさらなる不幸が待ち受けていたのだ。