立喰師列伝
(C)2006 押井守・Production I.G / 立喰師列伝製作委員会
立喰師。つまり、無銭飲食で生活をつないでいる仕業師たち。飲食店と彼らの対決の始まりは、60年前の戦後の廃虚から復興が始まる東京。闇市の立喰蕎麦屋に、夕刻になると現れ月見蕎麦を注文する男。この男、後に「月見の銀二」と呼ばれる伝説の立喰師だった。45年前、日米安保条約締結後の騒然とした東京永田町。美貌の女が蕎麦屋の暖簾をくぐった。そして「キツネ蕎麦にコロッケを注文」。「キツネコロッケのお銀」の名で呼ばれるこの女立喰師は、凄絶な美貌までもが手口なのだった。立喰師は、時代が変わりゆく瞬間に現れては消えてゆく。現代の飲食店の標的となったのは、「ファーストフード店」であった。牛丼、ハンバーガー、カレーライス。そのファーストフードというシステムが立喰師たちによって静かに崩壊していくのだ。
- 公開日
- 2006年4月8日(土)
- 監督
- 押井守
- 脚本
- 押井守
- 撮影
- 坂崎恵一
- 音楽
- 川井憲次
- 製作年
- 2006
- 製作国
- 日本
- 上映時間
- 104
- INTRODUCTION
- 世界の映像クリエイターを魅了する押井守。04年の「イノセンス」で日本国内70万人を動員した記録を持つ。そんな彼の最新アニメーション映画が登場した。舞台は飲食店。主人公は「立ち食いのプロ」。一食を得るために、全知全能を賭けて飲食店に挑む仕業師たちのの姿なのである。押井の作品に日本のポップカルチャーをリードするクリエイターたちが結集した。スタジオジブリを率いるプロデューサー鈴木敏夫、ポップアート界の寺田克也、映画音楽の川井憲次、メカニックデザインの河森正治、声優の山寺宏一ほか多数にクリエイターたちが参加している。全く新しい「スーパーライヴメーション」という映像技法を使って、アニメーションと実写の究極の融合に挑む。
- STORY
- 立喰師。つまり、無銭飲食で生活をつないでいる仕業師たち。飲食店と彼らの対決の始まりは、60年前の戦後の廃虚から復興が始まる東京。闇市の立喰蕎麦屋に、夕刻になると現れ月見蕎麦を注文する男。この男、後に「月見の銀二」と呼ばれる伝説の立喰師だった。45年前、日米安保条約締結後の騒然とした東京永田町。美貌の女が蕎麦屋の暖簾をくぐった。そして「キツネ蕎麦にコロッケを注文」。「キツネコロッケのお銀」の名で呼ばれるこの女立喰師は、凄絶な美貌までもが手口なのだった。立喰師は、時代が変わりゆく瞬間に現れては消えてゆく。現代の飲食店の標的となったのは、「ファーストフード店」であった。牛丼、ハンバーガー、カレーライス。そのファーストフードというシステムが立喰師たちによって静かに崩壊していくのだ。
- CASTING
- ●吉祥寺怪人(月見の銀二) 1962年生まれ。静岡県出身。本業は編集者。押井守監督、宮崎駿監督を担当。インバネスに帽子姿で吉祥寺を徘徊することから宮崎駿監督に「吉祥寺の怪人」と呼ばれた。 ●兵頭まこ(ケツネコロッケのお銀) 東京都出身。CM、声優、ナレーターとして活躍。主な出演作は「紅い眼鏡」「トーキング・ヘッド」アニメ「天使のたまご」「創聖のアクエリオン」など。 ●河森正治(中辛のサブ) アニメーション監督。メカニックデザイナー。「超時空要塞マクロス」「機動警察パトレイバー2」「GHOST IN THE SHELL/攻穀機動隊」などのメカニックデザインとして参加。 ●鈴木敏夫(冷やしタヌキの政) 1948年生まれ。名古屋市出身。スタジオジブリ代表取締役社長。「月刊アニメージュ」の編集長。「風の谷のナウシカ」「火垂の墓」などの製作。スタジオジブリの設立に参加。以降、宮崎作品をプロデュース。
- 配給会社
- 東北新社