Jの悲劇

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理系大学教授で作家でもあるジョーは、気鋭の彫刻家のクレアと長い恋愛関係にある。クレアは結婚して子供を作ることを求めていたが、ジョーは結婚について懐疑的であった。ある日、オックスフォード郊外の草原で、のんびりと午後を過ごそうとしていたところ、気球が草原に落下してきた。ジョーと現場にいたジョン・ローガン、若い男ジェッド、通りすがりの農夫は、気球の中で泣き叫ぶ少年と操縦していた祖父を助けるため駆け寄った。懸命にロープを引っ張るが、強風が吹いてロープをつかむ4人の男たちと共に気球は再び空中へ舞い上がる。ジョーたちは諦めてロープを離して地上に降りた。ジョン・ローガンだけは手を離さなかった。そして、何百フィートも上空へと運ばれ、そこから落下して死亡する。事故直後に男が落下した場所に、偶然居合わせたジェッド。彼はジョーに直感的なコネクションを感じ、時が過ぎるとともに、ジョーへの執着心は危険なほど強まってゆく。数日後、ジェッドがジョーに接近し始める。最初はこれといって問題ないように見えたが、しばらくすると、公共の場で恥ずかしい態度でジョーに接する。そのうちジェッドは、自分とジョーの間にある愛を訴えるようになっていったのだ。執拗につきまとうジェッド。ジョーは精神的に追いつめられ、生活は崩壊していく。そんな中、ジョーはジェッドがクレナンボー症候群という病気で恋愛妄想にかかり、暴力に発展する恐れがあることを突き止めた。何とかしなければ、ジョーもクレアも命の危険にさらされるのだ。
公開日
2005年11月19日(土)
監督
ロジャー・ミッシェル
脚本
ジョー・ペンホール
撮影
ハリス・ザンバーラウコス
音楽
ジェレミー・サムズ
出演
ダニエル・クレイグ サマンサ・モートン リス・エヴァンス ビル・ナイ スーザン・リンチ ジャスティン・サリンジャー ヘレン・マックロリー
製作年
2004
製作国
原題
ENDURING LOVE
上映時間
100
INTRODUCTION
原作はブッカー賞作家イアン・マキューアンの原作「愛の続き」。この小説は、衝撃的なストーリーが大きな話題を呼び、世界的なベストセラーとなった。この映画化にメジャースタジオが挑んだが、マキューアン独自の繊細な世界は映像化が難しく、断念してしまった経緯がある。そこで、『ノッティングヒルの恋人』の監督ロジャー・ミッチェルが、インディペンデントならではの緻密な脚本と、プロットを原作者とともに練り上げ、見事完全映画化に成功したのである。マキューアンの世界とミッチェルの洗練されたコンテンポラリーな映像感覚が見事に融合。極上のサスペンスが生まれたのである。出演は、大学教授のジョーに『ロード・トゥ・パーディション』『シルヴィア』のダニエル・クレイグ。彫刻家のクレアには、『ギター弾きの恋』『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』の演技派サマンサ・モートン。そして、孤独な世界でひたすら愛を追い求めるジェッドに、『ノッティングヒルの恋人』でスターダムとなった、リス・エヴァンス。イギリス映画界を代表する魅力的な俳優が正面からぶつかりあい、緊迫感あふれるドラマをスリリングに演じている。また、ジョーの親友ロビンに『ラブ・アクチュアリー』のビル・ナイ、彼の妻レイチェルに『ノーラ・ジョイス/或る小説家の妻』のスーザン・リンチがしっかりと脇を固めている。
STORY
理系大学教授で作家でもあるジョーは、気鋭の彫刻家のクレアと長い恋愛関係にある。クレアは結婚して子供を作ることを求めていたが、ジョーは結婚について懐疑的であった。ある日、オックスフォード郊外の草原で、のんびりと午後を過ごそうとしていたところ、気球が草原に落下してきた。ジョーと現場にいたジョン・ローガン、若い男ジェッド、通りすがりの農夫は、気球の中で泣き叫ぶ少年と操縦していた祖父を助けるため駆け寄った。懸命にロープを引っ張るが、強風が吹いてロープをつかむ4人の男たちと共に気球は再び空中へ舞い上がる。ジョーたちは諦めてロープを離して地上に降りた。ジョン・ローガンだけは手を離さなかった。そして、何百フィートも上空へと運ばれ、そこから落下して死亡する。事故直後に男が落下した場所に、偶然居合わせたジェッド。彼はジョーに直感的なコネクションを感じ、時が過ぎるとともに、ジョーへの執着心は危険なほど強まってゆく。数日後、ジェッドがジョーに接近し始める。最初はこれといって問題ないように見えたが、しばらくすると、公共の場で恥ずかしい態度でジョーに接する。そのうちジェッドは、自分とジョーの間にある愛を訴えるようになっていったのだ。執拗につきまとうジェッド。ジョーは精神的に追いつめられ、生活は崩壊していく。そんな中、ジョーはジェッドがクレナンボー症候群という病気で恋愛妄想にかかり、暴力に発展する恐れがあることを突き止めた。何とかしなければ、ジョーもクレアも命の危険にさらされるのだ。
CASTING
●ダニエル・グレイグ 1968年3月2日生まれ。イギリス出身。ピーター・ホール劇団やロンドン・ナショナル・シアターなどで演劇で活躍。92年「パワー・オブ・ワン」で映画デビュー。98年「愛の悪魔/フランシス・ベーコンの歪んだ肖像」でエジンバラ国際映画祭男優賞を受賞。主な出演作は、「エリザベス」(98)、「ホテル・スプレンティッド」(00)、「トゥームレイダー」(01)、「10ミニッツ・オールダー/イデアの森」(02)など。 ●サマンサ・モートン 1977年5月13日生まれ。イギリス出身。95年テレビ・ミニシリーズ「Band of Gold」で注目される。「アンダー・ザ・スキン」で映画初主演し、ボストン映画批評家協会賞主演女優賞受賞。「ギター弾きの恋」ではロンドン批評家協会賞英国助演女優賞受賞。主な出演作は、「マイノリティ・リポート」、「モーヴァン」、「イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」、「CODE46」など。 ●リス・エヴァンス 1968年7月22日生まれ。イギリス出身。95年「Street life」で映画デビュー。「ノッティング・ヒルの恋人」で英国アカデミー賞助演男優候補。主な出演作は「ジャニスのOL日記」(99)、「リプレイスメント」(00)、「ロンドン・ドッグス」(00)など。

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