1999年の夏休み
山と森に囲まれ、 世間から隔絶された全寮制の学院に、 少女のように美しい少年たちが共同生活をしている。 初夏のある夜、 その中の一人、 悠が崖から湖に身投げして死んだ…。 夏休みになって、 帰る所がなく寮に残ったのは三人。 自分を愛していた悠の自殺に自責の念にかられている和彦。 和彦に対して深い思いやりで接しているリーダー格の直人。 そして和彦の悠に対する想いに強い嫉妬を抱いている下級生の則夫。 ある日、 悠と瓜二つの転入生・薫が三人の前に現れた。 薫の中に悠の面影を見て混乱し動揺する三人。 そして彼らの関係性は奇妙な方向にねじ曲がっていく…。