全身の筋力が徐々に弱まり、病状の進行によっては声も失われ、意思を通わせることもむずかしくなる難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)。病を発症し、生死のはざまに揺れる一人の女性が、生を証しするように詩を綴る。ある日めぐり合う、同じ病を生きる先行者。「私もいまも迷いの中にいます」。声を失った男性は、透明な文字盤を介し生きることを一緒に考えたいと告げ、ふたりは長い旅をはじめる。3年半にわたる別れと出会いを、映画スタッフはともにする。やがて「身体に閉じ込められる」かのように、眼の動きも微かになる日─。それでも呼びかける者たちを支えているのは何だろうか?
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杳かなる
© 2024 映画『杳かなる』上映委員会
2025年2月8日(土)公開