東京ドキュメンタリー映画祭 長+短編沖縄 交錯する土地
「あなたが私のパパですか?」太田あきの 2023年/32分/日本
「アメラジアン」とは"アメリカ人の軍人の父とアジア人の女性の間に生まれた子ども"を指す言葉だ。監督である私は父親を知らない、うちなーんちゅのアメラジアンとして育った。だが母は父については何一つ語らないまま9年前に病で他界し、「父を知らないこと」を恥じていた私に、夫はDNA検査を提案する。すると父方の従兄弟とコンタクトを取ることができ、とんとん拍子に父が見つかり、38年越しに初対面を果たしたのだった。
「みえないことば 沖縄」シュー・イーニン 2024年/70分/日本
石垣島出身の夫を持つポーランド出身のナティは、沖縄に住み、三線など沖縄文化を苦労しながら吸収するうちに、各島で異なるウチナーグチ(シマクトゥバ)の奥深さに気づいてゆく。琉球諸島において絶滅の危機に瀕した言語を背景に、アイデンティティ、多様性、グローバル化された若い世代が先住民族文化に与える影響を探求し、沖縄の隠れた声と、彼らが伝承する力強い物語を浮き彫りにする。