『台湾巨匠傑作選2023』幻の作品『少年』に、村上春樹も絶賛する新鋭漫画家・高妍イラストと監督コメントが到着!

(C)Gao Yan 2023
7月7日(金)

7月22日(土)より新宿K’s cinemaにて『台湾巨匠傑作選2023~台湾映画新発見!エンターテインメント映画の系譜~』にて上映される幻の作品『少年』に、村上春樹も絶賛する台湾出身の新鋭漫画家・高妍(ガオ・イェン)の描き下ろしイラストと、侯孝賢監督の盟友で、本作監督のチェン・クンホウ監督よりコメントが到着した。

台湾を代表する世界的映画監督ホウ・シャオシェン(侯孝賢)と脚本家のチュウ・ティェンウェン(朱天文)がはじめてタッグと組んだ、台湾ニューシネマの原点ともいえる幻の作品『少年』デジタルリマスター版が日本劇場初上映。ホウ・シャオシェンが盟友チェン・クンホウ(陳坤厚)の監督作品のために選んだ原作が、気鋭の女性作家チュー・ティエンウェンの短編小説「少年(小畢的故事)」だった。ホウ・シャオシェンとチュウ・ティェンウェン。この劇的な出会いが、ホウ・シャオシェンと台湾映画を世界の舞台に登場させたのです。本作はホウ監督の少年期の姿が色濃く描かれ、『風櫃の少年』『童年往事 時の流れ』に連なる≪侯孝賢映画≫の中でも記念碑的な作品と言える。


解禁されたのは、村上春樹『猫を棄てる 父親について語るとき』(文藝春秋)の装丁・挿画を手掛け、村上春樹や松本隆、浅野いにお等が絶賛した漫画『緑の歌 - 収集群風 -』(KAKOKAWA)の著者で、台湾出身の漫画家・イラストレーターの高妍(ガオ・イェン)の『少年』描き下ろしイラスト。少年アジャの成長譚を描いた本作から、アジャ、母、義父の3人が並んで散歩する後ろ姿が描かれています。少年時代を表現したという青色の背景と、うなだれているアジャを真ん中に、各々の足取りから一家に漂うぎこちない空気が伝わってくる。  

さらに、侯孝賢監督の盟友で『少年』のチェン・クンホウ監督より、日本公開に寄せるコメントも到着した。

■陳坤厚(チェン・クンホウ)/映画『少年』監督
この映画は四十年前の作品です。しかし、その中に描かれた人生の価値が、現代の人々にも理解され共感してもらえるのであれば大変うれしいことにほかなりません。子供が成長していく過程では、どんなことを経験しようとも、それを過ちだと決めつけてはならないと、私はずっと思ってきました。子供たちは、経験の中から、どのように将来に向かい合うのかを学ぶはずだからです。
小畢〔シャオビー〕の姿に、私たちはかつての自分を見出すことができるでしょう。
日本の観客の皆さんが、この映画を気に入ってくだされば幸いです。ありがとうございます。

チェン・クンホウ監督

『台湾巨匠2023~台湾映画新発見!エンターテインメント映画の系譜~』予告篇


7月22日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次開催

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