ウクライナ侵攻から1年『ひまわり<50周年HDレストア版>』要望にお応えし吹替版の上映が決定!

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2月24日(金)

イタリアを代表する俳優ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが共演し、第二次世界大戦により引き裂かれた男女の悲恋を描いた不朽の名作『ひまわり HDレストア版』の吹替版が7月28日(金)より新宿シネマカリテ、立川シネマシティほか順次公開することが決定した。

昨年2月24日から始まったウクライナ侵攻を受け、本作の緊急上映が決定。当初は3館から始まったが、全国から問い合わせが殺到、瞬く間に劇場数は100館以上に増えていった。連日たくさんのお客様が劇場に足を運ばれ、鑑賞料金の一部は被害にあわれた方々のための寄付に充てられた。

来場者より要望が多かった吹替版を作成。ウクライナ侵攻から1年経つ今、あのひまわり畑に思いを馳せて、『ひまわり HDレストア版』吹替版を一部の劇場で公開する。
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◆ジョバンナ(ソフィア・ローレン)吹替を務めた、声優の勝生真沙子さんよりコメント
ソフィア・ローレンを演じるのは初めてでした。彼女はとてもお芝居が細かいですね。彼女が泣きをこらえるシーンがすっごく好きで、演じていて気持ちがよかったです。画面から伝わってくるものや耳で感じたことを瞬間的に演じています。この映画は家族で見ていただけると良いですよね。この映画から何かを感じてほしい。それはもうそれぞれ皆違っていいと思います

◆アントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)の吹替を務めた羽佐間道夫さんよりコメント
僕、マストロヤンニは何本かやってるんですけど。マストロヤンニってなんだか(僕と)気風が合ったんですよ。ヴィットリオ・デ・シーカ(監督)の采配の素晴らしさを感じます。最後の汽車のシーンが忘れられない人がいっぱいいると思います。マストロヤンニはなんにもしてないんだけど、別に泣こうともしてないし。でも、なんか違うことをボーっと考えながら演じていくのが、実にハマる。何とも言えないマストロヤンニのつらさ、悲しさみたいなものが伝わってくるシーンです。この映画は、特に戦争とかっていうことに関しての考え方を考えさせられます。どうしてちっとも人類は進歩してないんだろうっていうね

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本作は、『靴みがき』(46)、『自転車泥棒』(48)などで知られるネオレアリズモの名匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督が、互いに思いながらも戦争によって引き裂かれた夫婦の姿を、ヘンリー・マンシーニによるあまりにも有名な甘く切ないテーマ曲に乗せて描き出す悲しき愛の物語。
有名なひまわり畑のシーンは、公開時よりウクライナの首都キエフから南へ500kmほど行ったヘルソン州で撮影されたものだと伝わっていたが、前述の上映時に正しくはポルタワ州だったことが判明。ひまわりはウクライナの国花でもあり、ロシアによる侵攻が始まるとSNS上ではひまわりの絵や写真をアップし、ウクライナの安全と平和を祈る投稿が相次いだ。戦争に引き裂かれた夫婦を描いた本作中には「イタリア兵とロシア兵が埋まっています。ドイツ軍の命令で穴まで掘らされて。ご覧なさい、ひまわりやどの木の下にも麦畑にもイタリア兵やロシアの捕虜が埋まっています。そして無数のロシアの農民も老人、女、子供……」とのセリフが。一面に広がる美しいひまわり畑と、戦争の残酷さの対比が胸を締め付けるシーンだ。

7月28日(金)より新宿シネマカリテ、立川シネマシティほか順次公開

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作品紹介

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