世界的巨匠パクチャヌク来日記念『別れる決心』監督のすごさをおさらい!コメントも到着。

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12月20日(火)

本年度のアカデミー賞(R)国際長編映画賞部門の韓国代表に選出、カンヌ国際映画祭コンペティション部門で監督賞を受賞し、第80回ゴールデン・グローブ賞《作品賞-非英語作品(旧・外国語映画賞)》にもノミネートされた、パク・チャヌク監督最新作『別れる決心』。来週に迫った5年6か月ぶりのパク・チャヌク監督の来日を前に、名前は聞いたことあるけどパク・チャヌク監督をあまり知らない、という方のために、監督のすごさをおさらいしておこう!

韓国映画界を牽引し、アジアを代表する世界的巨匠!
2000年に発表した南北分断を背景に男たちの友情を描く『JSA』は韓国国内で封切られると、当時の観客動員記録を塗り替える大ヒットを記録し歴代興行収入No.1を獲得。韓国国内の賞を総なめにし、社会現象を巻き起こし、第51回ベルリン国際映画祭コンベティション部門にも出品され、世界中にその名を知らしめた。翌年、日本でも公開されると公開当週興行収入第1位を記録。同年に日本公開された『シュリ』の大ヒットに続き、01年に日本公開され、日本国内での“韓国映画ブーム”を巻き起こした。さらに03年に公開された復讐サスペンスの金字塔『オールド・ボーイ』はなんと日本の漫画を原作にした作品。第57回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、審査員特別グランプリを受賞し、審査委員長のクエンティン・タランティーノから「できればパルム・ドール(最高賞)を授与したかった」と激賞されたという逸話も。『復讐者に憐れみを』(02)、『親切なクムジャさん』(05)と並び<復讐3部作>と称される。09年『渇き』でも第62回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞、13年には『イノセント・ガーデン』で韓国監督初のハリウッド進出を果たした。(同時期にキム・ジウン監督の『ラストスタンド』、続いて19年に日本でも一大ブームを巻き起こした『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督の『スノーピアサー』もある)16年に公開された前作『お嬢さん』は第71回英国アカデミー賞にて非英語作品賞を獲得など国内外で多数の賞を受賞した。


韓国映画界を牽引し続け、アジアが誇る世界的巨匠となったパク・チャヌク監督の最新作『別れる決心』は、韓国国内では、韓国の“アカデミー賞”とも称される、最も権威ある映画祭・青龍賞で監督賞をはじめ7冠を獲得。大鐘賞では作品賞、脚本賞、主演男優賞の3冠を獲得し、韓国映画制作家協会賞で6冠、韓国映画評論家協会で6冠獲得など、韓国国内の映画賞を軒並み受賞し、社会現象ともいえるブームを巻き起こしている。さらに国内のみに止まらず、第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門での監督賞受賞を皮切りに、本年度のアカデミー賞(R)国際長編映画賞部門の韓国代表選出、先日発表された第80回ゴールデン・グローブ賞でも《作品賞-非英語作品(旧・外国語映画賞)》にノミネートなど、その勢いは留まるところを知らず、映画界に旋風を巻き起こしている。


最新作は直接的な“性”と“暴力”を封印!性描写の無さが生み出す大人のエロス。
パク・チャヌク監督といえば、過激な<エロス><バイオレンス>描写に定評があるが、6年ぶりの最新作『別れる決心』は、サスペンスとロマンスが溶け合う珠玉のドラマだ。本作にはそういった過激なシーンはほとんどない。パク・チャヌク監督作品で、本国においてR(18歳以上観覧可)の等級がつかないのは、12歳鑑賞可指定の『サイボーグでも大丈夫』以来、16年ぶりというから驚きだ。ただ、そういった過激な描写が少なくとも、パク・チャヌク監督らしさは健在だ。


監督はカンヌ国際映画祭では「この映画にはヌードもバイオレンスも必要がないと感じた。そういった描写がないからと言って、必ずしも進化してないわけではない。ただ、大人の映画を作りたかったんです。大人の映画というと、みんなエロティックなものやセクシーなものを期待するけれど、私は全く逆の発想だったんですよ」と本作についてコメント。<今年最もロマンチックな映画>(IndieWire)との呼び声も上がり、過激な描写がなくとも、なんとも官能的なムードを漂わせる本作に世界中が熱狂している!さらに、パク・チャヌク監督は独特なカメラワークとカットも持ち味の一つだが、本作でも余すところなく発揮し、観客たちを本作の世界観へいざなっている。世界に誇るアジアの巨匠 パク・チャヌク監督が贈る最新作『別れる決心』に注目だ。


2023年2月17日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

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作品紹介

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