スマッシュヒット中『ジョン・レノン~音楽で世界を変えた男の真実~』トークイベントにピーター・バラカンが登壇!

(C)SEIS Productions Limited
12月19日(月)

ジョン・レノンの子供時代、学生時代の友人がお宝写真を交えて語る”本当のジョン・レノン”の姿を、ザ・ビートルズ デビュー60周年を記念して日本初公開!『ジョン・レノン~音楽で世界を変えた男の真実~』のトークイベントに、イギリスでビートルズを聴いて青春を過ごした、ブロードキャスターであり、本作字幕監修のピーター・バラカンが登壇した。「宇宙戦隊キュウレンジャー」鳳ツルギ役や「NHK高校講座」出演の俳優・南圭介が、結婚発表後初めて公の場に登場し、司会を務めた。

本作は、ジョン・レノンの生い立ちと、彼の人格、後に彼の音楽に影響を与えた出来事を、未公開 の歴史的映像・資料や友人、関係者へのインタビューを交えながら深く掘り下げていく、ファン感涙の貴重なドキュメンタリー。英国ナショナル・フィルム・アワードでは最優秀ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた。ザ・ビートルズの歴史研究家デイヴィッド・ ベッドフォードと、詩人であり作家でもあるポール・ファーリー教授が語り手を務める。

ビートルズは1962年にレコードデビューしている。バラカンは、「僕は1951年生まれなので、ビートルズがデビューした時ロンドンで11歳だった。ビートルズは1963年初めは新人バンドだったけれど、(11月に)『抱きしめたい(I Want To Hold Your Hand)』が出た時には大スターになっていた。1年でそれだけ変わるものかと子供ながらに思っていた。」と当時を振り返った。


「ビートルズは歌もリバプール訛りで歌っている。上品な喋り方はロックに似合わないから、それまでは(イギリス人歌手は)アメリカ訛りを真似していた。ビートルズが泥臭い感じのアクセントでバカ受けして、地方についての見方が変わった。本作でも『リバプールの人間は見下されていた』と話しているように、リバプールは第二の港町だったけれど、田舎と見られていた。ビートルズのおかげでそのイメージが変わった。地方訛りで話すことや労働者階級出身というのもカッコ良くなった。」とビートルズが一気に価値観まで変えたと説明した。


イギリス人のユーモアが少しきついことにも言及。「ジョージにしてもリンゴにしても時々辛辣なことを言ったりしていたけれど、ジョンはとりわけその傾向が強いイメージがあった。」と話し、ポールに関しては、「本作でもドイツの写真家が、『ポールはいつも優しく接してくれる』と話している。ポールは、70年代に「ミュージック・ライフ」という雑誌の取材で、通訳の僕に対しても居心地がいいように気を遣ってくれた。」と話し、「おそらくジョンはそういうところはなかったと思う。」と言うと、本作を見たばかりの観客は大爆笑。

バラカンは、本作の感想について、一言で「面白い」と話し、「ジョンの子供の頃というのは知らないことが多い。『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』という実写映画は、ビートルズ結成よりちょっと前の時代を描いていたけれど、それをもっと膨らませたのがこの映画。全部は吸収できない程のものすごい情報量。字幕監修として4回観たけれど、今日観て新しい発見があった。」と、本作の貴重さを熱弁。


「ジョンの性格はすごく複雑なもの。本作は、家族関係の微妙なところがよくわかる構成の映画。ジョンはお父さんに捨てられたと思っていたけれど、お父さんは元々船員をやっていて、戦争が起きたからその仕事を続けていただけ。でもジョンは『お父さんからもお母さんからも捨てられた』と言っていた。一生を司る気持ちだと思う。この映画を観れば、そういう彼の気持ちが少しはわかると思う」と話し、最後に、結婚を発表したばかりのMCの南などに対し、「幼少期はどれだけ大事なことか。みなさんこれから子供を作る人は、幼少期を大事にしてください」とメッセージを送った。


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