メイズルス兄弟のマスターピース、ついに日本上陸!『セールスマン』予告編解禁&柴田元幸氏らからコメント到着!

(C)MAYSLES FILMS, INC
10月18日(火)

1960年代の終わりのアメリカで豪華版聖書を売り歩くセールスマンたちの旅に密着したドキュメンタリー映画『セールスマン』(1969年製作)が、11月26日(土)より[東京]シアター・イメージフォーラムほか劇場公開する。

“ダイレクトシネマ”を牽引したメイズルス兄弟の代表作として世界映画史に欠かすことのできない傑作として評価される本作だが、日本では、特集上映などの機会こそあれ、映画館でのロードショー公開は今回がはじめてとなる。公開決定に併せて、映画の予告編、メインヴィジュアルが解禁、さらに翻訳家の柴田元幸氏、映画評論家の町山智浩氏ら著名人からのコメントが到着した。

【COMMENTS】*順不同、敬称略
◆柴田元幸(翻訳家)
「人間は歴史を作るが、思うようにではない」と昔の偉い思想家は言ったわけだが、
この映画を観ていると、「人間は物語を生きるが、思うようにではない」と言いたくなる。その切実さ、その悲哀。

◆町山智浩(映画評論家)
「買わないと地獄に落ちる」とほのめかして高価な聖書を貧しい労働者に売りつけるセールスマンたちに密着し、
彼らの惨めな詐欺生活を記録した本作は、宗教と資本主義が絡み合う現代社会の縮図である。

◆野中モモ(ライター・翻訳者)
スーツの男たちと郊外家族の攻防戦。これまで観てきたアメリカの劇映画やドラマのさまざまな場面が脳裏に浮かんでは消えてゆく。
あれもこれもきっとここに撮られている現実があったから生まれてきたものなんだ。

◆想田和弘(映画作家)
映画史には欠かせない名作である。僕の「観察映画」も大きな影響を受けた。だけど日本では未公開。
そのことを配給会社の東風の人たちに嘆いていたら、なんとノームと協力して配給権を買い付け、今度の劇場公開が実現。
凄いことですよ。いまだに信じられない。嘆いてみるもんですね(笑)。

『セールスマン』予告編

11月26日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

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作品紹介

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