『ギャング・オブ・アメリカ』名優ハーヴェイ・カイテルが演じるのはゴッドファーザー最大の宿敵!?

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1月25日(火)

全米最大の犯罪組織《シンジケート》を率いアメリカの暗黒街を支配した男の人生を描クライム・サスペンス・アクション大作『ギャング・オブ・アメリカ』。本作で、ハーヴェイ・カイテルは「ゴッドファーザー」最大の宿敵のモデル“マイヤー・ランスキー”を演じる。

自らを《ビジネスマン》と呼んだ、冷徹な組織支配者
アメリカ史上最悪のマフィアの半世紀を超える、血塗られた犯罪の物語

マイヤー・ランスキー。禁酒法時代から戦後まで、アメリカの暗黒街を牛耳った伝説のギャング。年老いたランスキーに、作家のストーンがインタビューを行う。そこで語られた、驚くべき真相とは?『ギャング・オブ・アメリカ』は、1910年代から1980年代まで、時代を行き来しながら、1人のマフィアの凄惨な人生をサスペンスフルに迫ってゆく。 出演は、ランスキー役に『レザボア・ドッグス』の名優ハーヴェイ・カイテル。作家役に、『アバター』シリーズの新作が待たれるサム・ワーシントン。若き日のランスキーには、『オーヴァーロード』のジョン・マガロ。また、本作の監督・脚本を担当したエタン・ロッカウェイの父親であるロバート・ロッカウェイは、実際に生前のランスキーにインタビューを行ったサム・ワーシントンが演じる作家、ストーンのモデルでもある。


1967年にマーティン・スコセッシ監督の長編デビュー作『ドアをノックするのは誰?』で映画デビューを果たしたハーヴェイ・カイテル。当時若手監督だったフランシス・フォード・コッポラやジョージ・ルーカス、スティーヴン・スピルバーグといった今や巨匠と呼ばれる監督たちと親交を深め、マーティン・スコセッシ監督との4度目の共演となった『タクシードライバー』の売春宿のポン引き役で注目を集めるが、その後、フランシス・フォード・コッポラ監督の『地獄の黙示録』にて撮影開始2週間で主役を降板したことが映画業界で広まり、敬遠されハリウッドでは端役しか与えられない状況が続いた。そこでヨーロッパへと活動拠点を移すも、与えられるのはギャング役ばかりといった状況が続いた。しかし地道に与えられた役を演じるうちに徐々に評価が高まり、製作を支援したクエンティン・タランティーノ監督のデビュー作『レザボア・ドッグス』で、再び映画俳優としての地位を復活させた。これ以降、“暴力的”という固定化されたイメージからの脱却を目指し、出演作品を慎重に選ぶようになり、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したジェーン・カンピオン監督『ピアノ・レッスン』や、同じくカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したテオ・アンゲロプロス監督『ユリシーズの瞳』など芸術性の高い作品にも出演し、その評価を確固たるものにした。

名優ハーヴェイ・カイテルが演じるのは「ゴッドファーザー」最大の宿敵のモデル“マイヤー・ランスキー”
2月25日よりハーヴェイ・カイテルとも縁の深いフランシス・フォード・コッポラ監督の代表作『ゴッドファーザー』が公開から50周年を迎えるのを記念し、「ゴッドファーザー」シリーズ3部作が4Kで上映されるが、シリーズ2作目の『ゴッドファーザーPARTII』で主人公マイケル・コルレオーネの最大の敵として登場するハイマン・ロスのモデルが、マイヤー・ランスキーだと言われている。マフィアと協力関係にあったユダヤ系ギャングの大物で、革命前のキューバでカジノ王として君臨し、司法の追求を逃れるためにイスラエルに移住しようとしたが拒絶されてアメリカに送還され、晩年はフロリダの慎ましい自宅で暮らしているところまでランスキーの実人生そのままに描かれている。

そんなゴッドファーザー最大の宿敵ハイマン・ロスのモデルとなったマイヤー・ランスキーの晩年をハーヴェイ・カイテルが演じた『ギャング・オブ・アメリカ』は、ゴッドファーザーのファンにとっても見逃せない一本となっている。

2月4日(金)より、新宿バルト9 ほか全国公開

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作品紹介

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