「静」と「動」を操る巨匠の極意とは?『最後の決闘裁判』リドリー・スコット監督が語る特別映像が到着!

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10月5日(火)

歴史を変えた世紀のスキャンダルを描く実話ミステリー『最後の決闘裁判』より、巨匠リドリー・スコット監督が“極意”を語る特別映像が解禁された。

本作は、アカデミー賞(R)作品賞を受賞した『グラディエーター』などの名匠リドリー・スコット監督が、アカデミー賞脚本賞(R)を受賞した『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のマット・デイモンとベン・アフレックが黒澤明監督の『羅生門』から影響を受け24年ぶりにタッグを組んで参加した脚本を映画化したもの。決闘裁判とは、その名の通り、一向に解決を見ない争いの決着を、命を賭けた決闘で決定するというもの。真実を知っているのは神だけであり、その神が“正しい者”を勝利へと導くと信じられ、中世ヨーロッパで正式な法手続きとして広く認められていた。本作では、14世紀フランスで実際に行われた“最後の決闘裁判”をモデルに、名匠リドリー・スコット監督が豪華キャストと共に作り上げた歴史大作として注目を集めている。

今回到着した映像では、命をかけた決闘裁判に挑む騎士・カルージュ(マット・デイモン)と従騎士ル・グリ(アダム・ドライバー)の激しい決闘シーンや、手書きされた決闘シーンの絵コンテが登場し、彼らが決闘裁判に挑むことになるまでの、緊迫の裁判シーンが切り取られている。リドリー・スコット監督からマットに向けて「そこは憎しみを持つ瞬間だぞ」と演出を指示する貴重なメイキングシーンも映し出されている他、リドリー・スコット監督自らが、撮影の裏側をエスコートしてくれているかのような感覚を味わえる、見応え抜群の映像だ。

『最後の決闘裁判』メイキング特別映像

あわせて、甲冑に身を包み、半分切り取られたヘルメットから前方を見据えるマット・デイモン演じるカルージュの場面写真も到着。史実によると、本来は顔を全て覆ってしまうヘルメットだったが、リドリー・スコット監督は、誰が誰に何をしているか分かるように、という部分を重視して、あえて前面を半分切り取ったヘルメットを映画用に用意したのだとか。



そんな脚本に惹かれたというリドリー・スコット監督は、視覚的な映像表現に対する優れた才能を称賛される監督の筆頭格であり、複数のカメラを使用して、360度全方向を撮影する手法で知られている。本作でもリドリー・スコットならではのこの特徴的な撮影方法を用い、生々しくも鮮烈なアクションと、見落とすことのできない繊細な映像表現で、息遣いや息を呑む声、響き合う甲冑の音、緊迫感に包まれた空気そのものを感じとれる、リアリティある圧巻の映像を作り上げた。映像内では、「ダイナミックさが肝心。馬が速く走る時も、落ちる時も、感情の変化も、予想外の展開でも…ダイナミックさを際立たせると静寂になる。静寂は強さだ」と、鬼気迫る圧巻の映像を作り上げる極意を明かしている。

荘厳で美しい中世の世界観、リアリティを追求したが故の圧倒的な迫力は、大きなスクリーンと最高の音響を備えるスクリーンで観てこそ、その効果を最大限に発揮する。『オデッセイ』、『ブラックホーク・ダウン』、『グラディエーター』、『テルマ&ルイーズ』で四度アカデミー賞Ⓡ監督賞にノミネートされ、『エイリアン』、『ブレードランナー』、『ブラック・レイン』などで映画史を切り開いてきた静と動を操る彼の手腕は、本作で円熟の最高地点に到達したと言っても過言ではない。

10月15日(金)全国公開

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作品紹介

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