『由宇子の天秤』映画業界、テレビ業界、ジャーナリストら多方面から絶賛の嵐!

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9月1日(水)

瀧内公美(『火口のふたり』、『裏アカ』)を主演に迎えた春本雄二郎監督(『かぞくへ』)最新作『由宇子の天秤』に、映画業界をはじめ、テレビ業界、ジャーナリストなど多方面の著名人から絶賛のコメントが到着した。

三年前に起きた女子高生いじめ自殺事件を追うドキュメンタリーディレクターの由宇子は、テレビ局の方針と対立を繰返しながらも事件の真相に迫りつつあった。そんな時、学習塾を経営する父から、教え子の萌との間に起きた “衝撃的な事実”を聞かされる。大切なものを守りたい、しかしそれは同時に自分の「正義」を揺るがすことになる――。果たして「“正しさ”とは何なのか?」常に真実を明らかにしたいという信念に突き動かされてきた由宇子は、究極の選択を迫られる...。


超情報化社会を生きる私たちが抱える問題や矛盾を真正面から炙り出した衝撃作は、瞬く間に世界の映画祭を席巻!緻密な脚本、迫真の演技、ラストに突きつけられる究極の問いに驚嘆と絶賛の声が止まらない!

到着コメント全文▼

才能があり、映画製作について極めてクリアな考えを持った監督だ。
――カルロ・シャトリアン(ベルリン国際映画祭 アーティスティックディレクター)

『由宇子の天秤』は2作目にして監督が持つ大きなポテンシャルを証明した作品だ。
物語を展開する手法が際立っており、ストーリーも非常に奥深く、特に卓越したクライマックスには圧倒されてしまった。
――カトリーナ・シェイ(台北映画祭 プログラミングメンバー)

2020年の最も好きな映画のひとつ!
緻密な筋書きによって精密かつ赤裸々に描かれる、由宇子が直面する人生のジレンマ。
メディア、教育、そして映画に向けて深く探求する問いを投げかけながら、由宇子の葛藤を切れ味鋭い社会派のテーマの中に織り込み出した。
――パク・ソニョン(釜山国際映画祭 プログラミングディレクター)

春本監督の映し出す世界は、全てが静かで穏やかである。
しかしそこにはある種の魔法の力が存在し、我々は無意識のうちに、主人公の内なる世界の奥深くへと導かれ、衝撃を受ける。そこで我々がバランスを保つことは困難だろうー。
――ジャ・ジャンクー(映画監督)

ここ数年の中で、最もくらった日本映画だ。
正義とは、社会においての矛盾を解き明かすことか?自分の大切なものを守りぬくことか?
自分の在り方を考えさせられ、後に尾を引く。
――行定勲(映画監督)

無知や無関心を煽る社会システムと、暴徒化する知性と正義感との間に、
由宇子の心の天秤はゆれている。
倫理や道徳に揺さぶられながら、バランスを保とうと必死にゆれている。
細部まで心と魂のこもった極めて非凡な作品に出会った。 
――池松壮亮(俳優)

国家や社会がどうしようもない状況だと感じる毎日、実はそれを生み出しているのは私たち自身ではないのか。
そして、それを変えられるのも私たち自身なんじゃないのか。この映画に告げられた気がする。
俳優たちの存在が素晴らしい。それを導き、ともに斬りこんだスタッフの静かな熱量。頭がさがった。
――瀬々敬久(映画監督)

「伝える」仕事に携わる自らを、深く省みずにはいられなかった。
自浄作用を失ったメディアには、最初から天秤の「軸」などないのかもしれない。
人の人生を「素材」として翻弄し、後は背を向けるだけならば。
――安田菜津紀(NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)

正解はどこにあるのか、誰が正しいのかを、探し求めながら見続けた。
信頼とは何か。友愛とは何か。そうは見つからない。
見終わってからも、ずっと、動揺が続いている。
――武田砂鉄(ライター)

名優同士の迫真のやりとりの中、まるで自分がスクリーンの内側にいるような気まずい気持ちになるほど
物語に没頭した。余韻が強烈で胸がざわつき続けている。
――松尾貴史(タレント)

「自分は正しい」と見せかけるために、人はずるいこともする。
「誰が一番悪かったか?」の答えはきっと、観る人によって違うのでは。
――高橋ユキ(フリーライター/「つけびの村」著者)

とてつもない作品が出現した。テレビマンは重要な局面で「人として生きるのか?テレビマンとして生きるのか?」その狭間に入り込んでしまう生き物なのだ。
さあ、あなたはテレビマンに同情するか、軽蔑するか。
――笠井信輔(フリーアナウンサー)

今年のベストワン映画。誰もが正義の側に立とうとする今の世に届けられた爆弾です。
全力支持表明!
――森直人(映画評論家)

遂に、瀧内公美に真の代表作が生まれた。
大島渚の名言「キャメラは加害者だ」をここまで具現化した映画があっただろうか。
――樋口毅宏(作家)

人は越えてはいけない一線を越えてしまった時 、どういう行動を取るべきか…
それが今後の人生の分かれ道になる気がしてならない。
まぁ、越えないに越したことはないっすけどね…
――滝藤賢一(俳優)

誰かを信じ続けるために、真実が邪魔になることがある。
嘘と共に生きるか。真実と共に生きるか。
この映画で最も恐ろしいのは、真実を覗き込む瞬間。
――望月優大(ライター)

全ての傍観者が血生臭い闘技場に引きずりこまれる。
パンドラの箱が開いてしまった。
――上出遼平(テレビ東京「ハイパーハードボイルドグルメリポート」ディレクター)

映画なのに現実のようであり、役者なのに実在しているようであり、虚構なのに事実のように思える。
この作品は人間の営みの真実をスクリーンに切りとっている。
普遍的な名作の条件を揃えている。
明るく楽しいエンタメの地下水脈に、どす黒い骨太の邦画の血は流れている。
――水道橋博士(お笑い芸人、タレント)

幾重もの真実を剥がした先にあるのは、被害者の救済か、世論の求めるシナリオか、メディアにとって不都合な現実か。
そしてもし自身が渦中の人となったなら、由宇子は目を背けずに「正義」を貫けるのか。
報道に携わる者として戒めのような作品だった。
――ホラン千秋(キャスター・タレント)

「お前はどっち側なんだ」そう問われ続けられる仕事に価値がある。
しかしこの質問の選択肢に「メディア側」「権力側」が入り続ける限り、民主主義の基盤となる報道の自由が成立しているとは言えないだろう。
――伊藤詩織(映像ジャーナリスト)

取材者が当事者になった瞬間、崇高な“正義”は瓦解する。
この映画が追及するのは、皆が発信者になった現代の膿そのものだ。
己が身を焼かれるような痛烈作。一片たりとも、他人事ではない。
――SYO(映画ライター)

9月17日(金)渋谷ユーロスペース他全国順次ロードショー!

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作品紹介

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