映画『空白』公開記念、スターサンズ映画祭!奇才達が『愛しのアイリーン』から『空白』までの軌跡を辿る。

(C)2021『空白』製作委員会
8月31日(火)

「映画『空白』公開記念 スターサンズ映画祭byプレチケ」が8月27日(金)より角川シネマ有楽町にて開催され、30日(月)には2018年に公開し大きな話題となった『愛しのアイリーン』が上映。上映前のトークイベントに『空白』でもメガホンをとった𠮷田恵輔監督、スターサンズ・河村光庸プロデューサー、「愛しのアイリーン」の原作者である新井英樹氏が登壇し、映画『愛しのアイリーン』から映画『空白』までの軌跡と制作エピソードについて語った。

新井氏の原作漫画『愛しのアイリーン』を最も影響を受けた漫画と公言してきた𠮷田監督は、「映画監督になる前からいつか映画化したいと夢のように語っていた作品です。映画監督になって、10年くらい色んなプロデューサーに言ってきたんですけど無視され続けてきましたが、唯一スターサンズさんだけが「これやろう!」と即答で言ってくれました。奇跡の出会いでした。」と語ると、新井氏も「30年以上漫画を描いてきて、この映像化だけは無いだろうと思っていました。まさか2人が実現してくれるとは思ってなかったので、嬉しいより先に大笑いしました。笑」と当時を振り返った。河村氏は「スターサンズ作品の中でもこの映画が好きだという人が多いのですが、私にとっても非常に思い出深く、自分がこれまで作った映画の中で一番印象的な作品。この映画は“無謀さ”みたいなものが画面からひしひしと出てくる。そういう所も楽しんで欲しいです。」と語った。


そしてイベントは、𠮷田監督とスターサンズが再びタッグを組んだ最新作『空白』の話へ。本作は『愛しのアイリーン』の撮影中から𠮷田監督が執筆したオリジナル脚本。

𠮷田監督は本作の脚本執筆について「『愛しのアイリーン』の映画化は夢のゴールでした。これを撮ったことで自分の中で一個卒業というかクリアした感じがしたので、そこから次のステージ、目標に行くため、自分の抱えている心の中の吐き出したいものはなんだろうと、自分を見つめる作業をやっているうちにこうなっていったんです。」と説明した。

また本作でも企画・製作・エグゼクティブプロデューサーを務める河村氏は「脚本を見た瞬間に今の日本社会に根強くある不寛容さを見事に描いていると思いました。なおかつそれが押し付けではなく同じ目線で誰にでも通じる、全ての人に訴えかける作品になっています。私たちは現代社会をどう切り取っていくかという思いが常にあって、そこにメッセージ性を込めています。こんなに現代を切り取った映画は無いと思います。」と語った。

本作の試写を鑑賞したという新井氏は「『愛しのアイリーン』をやっているときから𠮷田版『スリー・ビルボード』みたいな脚本があると聞いてました。観に行ったらこっちの予想を超える内容で、『空白』というタイトルの意味がおぼろげに見えてきた時にえらい感動が来て、すごいなと思いました。」と絶賛のコメントを送った。

また河村氏からは「非常に注目度が高いです。おそらく皆さんにみて頂いたら、自分自身に返ってくるものがものすごく強い映画です。私は今年の日本の映画賞を席巻するのではないかと確実に予測しています」と本作の完成度に自信を見せた。

スターサンズ映画祭 角川シネマ有楽町にて開催中
映画『空白』9月23日(木・祝)より全国公開

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