いよいよ本日2月21日(金)より公開された『ゆきてかへらぬ』。男女3人の友情、尊敬、嫉妬が入り混じる激しく赤い青春を目が眩むほどの熱量で放つ本作は、SNSでも「予告やばい!衝撃的すぎる…見終わった後どんな感情になってるんだろ…」「色気で鳥肌立ったのはじめて」「予告だけでも、引き込まれて泣きそうになった」と情報解禁のたびに期待の声が高まり続け、本日いよいよ初日を迎える。そんな中、公開を祝し、一足早く鑑賞した名だたる文化人たちからの絶賛コメントが到着した。
公開となったのは、「いい映画は女優で決まる。広瀬すず、最高❣️」と広瀬すず演じる、駆け出しの女優・長谷川泰子の強烈な魅力に対して、熱がこもったコメントを贈った、スタジオジブリの鈴木敏夫を始めとする、計9名によるコメント。「I'll」「テガミバチ」などの作品で知られ、「眠兎」をはじめ中原中也の作品や人生に啓発された作品を多く発表してきた漫画家の浅田弘幸、文筆家・写真家として活動し著書やXでの投稿が若年層を中心に共感を呼ぶ蒼井ブルー、現代の言葉と感性で訴えかける新時代の歌人・木下龍也、漫画家の内田春菊、詩人の文月悠光らもコメントを寄せている。
さらに、漫画家・浅田弘幸、「日清カレーメシ」のCMで話題のたそやマロ、ネオ大正ロマンを描く朝際イコなど気鋭のクリエイターたちからのイラストも到着!
▼浅田弘幸
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▼たそやマロ
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▼朝際イコ
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▼伊吹春香
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▼相原にこ
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イラストを描き下したのは、漫画家の浅田弘幸、「日清カレーメシ」のCMで話題を呼んだたそやマロ、大正ロマンな世界観を絵で表現する朝際イコ、レトロモダンな女性を得意としイタリアの自動車メーカー・フィアットの広告イラストも担当した伊吹春香、手書きの線画によるアンティークな雰囲気の繊細なイラストが魅力の相原にこ、の気鋭のクリエイター5名。純粋の中に狂気を潜ませる瞳でこちらを見つめる中也や、艶やかでありつつも、触れると壊れてしまいそうな繊細さを持つ泰子、そして泰子、中也、小林のどうしようもなく惹かれ合ってしまう三人の関係をそれぞれのタッチで魅力たっぷりに描かれている。
★蒼井ブルー(文筆家・写真家)
映像の美しさに冒頭から引き込まれる。実在した男女による三角関係を濃密に描いている。全編を通して漂う独特の緊張感に喉の渇きを覚えた。人に惹かれるたび才能は磨かれるのだと信じられる。青春映画の傑作。
★浅田弘幸(漫画家)
スタイリッシュな美しい映画。 詩人富永太郎の登場が個人的に嬉しい。
中原中也、小林秀雄を知らない若い世代に此処から、彼等の作品と人物を深掘りするきっかけになれば素敵だと思い願っています。
★石川桂子(竹久夢二美術館 学芸員)
中也・泰子・小林それぞれの思いが交差するダンスホール、メリーゴーランド、市電が走る夜のシーンは、
まさに大正のデカダンなイメージ。
大正時代に注目された自由恋愛が三人の関係で甦り、狂気と甘美に満ちた愛憎劇に心を揺さぶられました。
★内田春菊(漫画家)
貴女の人生は恋愛に食い潰されていないだろうか?男たちの身勝手な愉しみに振り回されていないだろうか。
菩薩だとかミューズだとか言われてるうちに自分のやりたい事を少しずつあきらめてはいないだろうか。負けるな泰子!
★木下龍也(歌人)
三人では一つになれなかった。
三人では必ず誰かが苦しかった。
三人では必ず誰かが傷付いた。
だから、あなたが抜けたんでしょう。
誰よりも悲しみを見抜いてしまう、優しいあなたが。
★SYO(物書き)
人はいつの時代も恋と踊り、愛に狂う。
愚かしくも儚い真理が彩る、刹那の青春譚
★鈴木敏夫(スタジオジブリ)
いい映画は女優で決まる。広瀬すず、最高❣️
★野田秀樹(劇作家)
私はこの映画を旅先の鎌倉で見た。そこは中原中也が息を引き取った土地でもある。
どんな話かも知らずに観たこの映画は、根岸吉太郎監督の映像が、のっけから終わりまで、ひたすらいとおしいほど美しかった。
だがその美しさの背後にあったのは、この映画で描かれた、私たち昭和の文学青年が愛した
中原中也の「汚れちまった悲しみ」だった。
★文月悠光(詩人)
詩を介して彼らは愛し合う。
その行き交う視線に強く惹かれた。
彼らはあまりに幼くて、素直で壊れそうだから。
泰子の孤独の深さに胸が締めつけられ、
ひとり歩んでいく彼女に、私はどこか清々しさすら覚えた。
TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開!